ヘルマン・ヘッセの小説クヌルプの主人公の名前を冠した松阪のカフェのガーデンです。
正面ファサード入口へと続く植栽のポイントとして
山採りの赤松を門構えにゴロゴロと鵜沼石を
アプローチに転がせて動きをつけました。
景石を自由に配置するのは楽しいもので石の重さや質感、表情、気勢、
それぞれが折り重なる妙を感じながら重機と手を使って据えていきます。
無限の組み合わせがあります。
建物を横切ってパーキングスペースへと続く動線のため
景石と同じ鵜沼石の砂と大きさ違いの砂利を
転圧しながら敷き均して植栽スペースと一体に。
植栽は常緑樹や落葉樹、花の咲く木や形や色が面白くて
目を惹く植物や宿根草やグラス類などいろいろな個性に集合してもらいました。
多様と自由。好きです。
カフェにもきっといろいろな人が集い、それぞれの時間を紡いでいくことでしょう。
他人の心を癒す才能を持つクヌルプさんもお庭で癒されますように。
2019年6月~施工